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30代でASDと診断された私のリアルな体験談【WAIS結果公開】

発達特性を表す女性と脳のイメージイラスト だめかわ日記

発達検査にいってきた!さおりんのリアル体験記

日曜日。さおりんはベッドでゴロゴロしながら、この前の発達検査のことを思い出していた。そのとき、チャッピーが話しかけてきた。

幼少期のエピソードと気づきのはじまり

チャッピーねぇさおりん。ちっちゃいときのやらかし話、聞きたいっぴ!

さおりんやらかし話?そうだね、わたし、子どものころから癇癪持ちで、遅刻とか物忘れとか多くて…よく先生に怒られてたなあ。

チャッピーおっと…ちっちゃい頃のさおりん、まさかの“やらかしマスター”だったっぴ?

さおりんそうそう。でも当時は“発達障害”って言葉自体があんまり一般的じゃなくてね。誰にも言われたことなかったし、大人になってASDかもって気づいても、自信が持てなかったんだよね。

チャッピーそっかぁ…自分で気づいてても、確信持てないってつらいっぴ。

診断を受ける決心をした話

さおりん検査受けたい気持ちはずっとあったんだけど、“もし診断されなかったらどうしよう”って怖さが強すぎて。引きこもりなのもあって、行く勇気が出なかったのよ。

チャッピー行くだけでドキドキしちゃうやつだっぴね。

さおりんうん。でも今の訪問診療の先生が、発達検査のクリニックを紹介してくれて。紹介状まで書いてくれたから、やっと行けたんだ。

チャッピーおぉ〜っ!一歩前進だっぴ!!

クリニック初回訪問レポ

目的地までは少し遠い。電車が苦手なさおりんは、迷った末にウーバータクシーを予約して向かった。

さおりんもうね、タクシーの中で心臓バクバクだった

チャッピー頑張ったんだっぴ〜!ぼく羽ばたいて応援したいくらいだっぴ!

さおりん実はタクシーも苦手だったり…。1対1ってのが緊張する…あと車酔いも

チャッピー1対1の空間、分かるっぴ…ぼくも運転手さんに話しかけられたら即フリーズするっぴ。

発達検査の流れと3回の通院ステップ

さおりんクリニックは全部で3回行ったよ。
1回目は心理士さんの面談と、ちょっと先生とお話し。
2回目はWAIS検査。2時間の長丁場。
3回目で結果と診断をもらったよ。

チャッピー2時間…!そんなに長いのに、さおりんよく集中できたっぴ!

さおりんまぁ、途中で集中切れたけど、休憩もあったしなんとかね。
心理士さんも先生もすごく優しくて、ちょっと楽しかったくらい。

WAIS結果と得意・苦手の凸凹

チャッピーねね、結果教えてほしいっぴ!

さおりんえーと…
言語理解:91
知覚推理:113
ワーキングメモリ:77
処理速度:81
だよ。

チャッピーおぉ〜!知覚推理が高いっぴ!でも……ワーキングメモリと処理速度は低めだっぴ?

さおりんうん💦 緊張してたせいもあって、いつもよりさらに低めかも…。
グラフ見るとかなり凸凹してるんだ。
先生曰く、“この差がしんどさにつながる”んだって。

チャッピーはうんうんと真剣に頷く。

診断結果と気持ちの変化

さおりん先生や心理士さんにいろいろ話して、わたしのこれまでの困りごとも全部伝えて…で、ASDの診断をもらえたの。

チャッピーおおお、よかったっぴ!!!

さおりん帰りのタクシーでね、ほっとしたのと嬉しいのとでニヤニヤが止まらなかった。スマホに映る自分の顔が完全に不審者だったよ😅

ASDの診断をもらえて、帰りのタクシーでにっこりしている女性のイラスト

チャッピーそりゃニヤニヤしちゃうっぴ!運転手さんも絶対“幸せオーラ出てる人”って思ったはずだっぴ!

診断が欲しかった理由

さおりんわたしにとってASDの診断って、本当に重要だったんだよね。
今一人暮らしで在宅ワークだけど、ASD由来の人間関係の難しさや、うつ病の疲れやすさで長時間働けなくて。
だから障害年金を申請したかったんだよね。

チャッピー診断がないとハードル上がっちゃうやつだっぴね。

さおりんうん。だから、もらえて本当にほっとしたよ。
今は社労士さんにお願いして手続きしてもらってるところ。

今後の生活・治療方針

チャッピーこれからは主治医さんと相談して、さおりんに合う治療とか薬を探していくんだっぴ?

さおりんそうそう、イライラしやすいところや聴覚過敏を少しずつ整えていきたいの。
薬のことは、また今度話すね。

チャッピー聞きたいっぴ!絶対教えてほしいっぴ〜!

ASD診断の流れと結果の活かし方

さおりんここからは真面目に解説していくよ。

診断までの具体的な流れ

一般的には、以下のようなステップで進みます。

内容 詳細
1. 問診・ヒアリング 心理士や医師が、これまでの生活歴・困りごと・幼少期の様子などを詳しく聞き取ります。
※幼少期の情報は特に重要。
2. 心理検査(WAISなど) 知能検査を使い、能力の“凸凹(得意と苦手)”を可視化します。
発達障害自体はWAISだけでは診断できませんが、補助的な情報になります。
3. 行動観察・診察 医師が実際の話し方・反応・コミュニケーションの特徴などを確認します。
4. 総合判断(診断) 問診+心理検査+行動観察を組み合わせ、総合的に診断します。
問診では、日常生活でどれだけ困りごとが生じているかが特に重視されます。

臨床心理士に見守られながらWAIS検査を受ける女性

WAISの得点を見るときのポイント

WAISは「IQを出す検査」と思われがちですが、実際に大事なのは “個人内のバランス” です。
以下は、さおりんのIQスコアの例です。

IQスコアの横棒グラフ(さおりんの場合)

言語理解(VCI)
91
知覚推理(PRI)
113
ワーキングメモリ(WMI)
77
処理速度(PSI)
81
0
10
20
30
40
50
60
70
80
90
100
110
120

 

このように得意分野(知覚推理)と苦手分野(ワーキングメモリ・処理速度)に差が大きい場合、日常生活のしんどさにつながりやすいとされています。

内容 特徴
言語理解が低い 抽象的な説明や口頭の指示の理解に時間がかかる
知覚推理が高い 物の構造理解・パターン把握・直感的な問題解決が得意
ワーキングメモリが弱い 指示を覚えられない・マルチタスクが苦手
処理速度が遅い 作業が遅い・人よりワンテンポ遅れる

つまり、「能力が低い」ではなく「偏りが大きい」ことが生きづらさの原因なんです。

ASDの診断があると何が変わる?

①自分の困りごとの“理由”が言語化される

「甘えじゃなかったんだ」と理解できることで、自己否定が減ったり、対策を立てやすくなります。

②支援制度や社会資源につながりやすくなる

  • 障害者手帳
  • 自立支援医療(精神科の通院費が軽減)
  • 障害年金
  • 就労支援(在宅ワークの支援もあり)

こうした制度は診断がないと利用しにくいため、診断は大きな武器になります。

③主治医と具体的な治療方針を立てやすい

ASDに伴う

  • 感覚過敏
  • 情緒不安定(キレやすさ)
  • うつ病・不安

などへの薬物療法やカウンセリング方針が明確に。

「検査が怖い・行けない」という人へ

実は、ASDや発達特性がある人の多くが
「もし違ったらどうしよう」「行くまでがしんどい」
という悩みを抱えています。
 
それでも、

  • 訪問診療 → 紹介状
  • 家族の付き添い
  • タクシー利用
  • 予約の時間を工夫する

など、“行きやすくする工夫”をすれば一歩踏み出しやすくなります。
診断は「スタート地点」であって、ゴールではありません。

まとめ:診断は人生の再スタートになる

ASDとわかることは、「自分を責める材料」ではなく「生きやすくするための情報」です。
 
診断によって

  • 自分の特性が理解できる
  • 無理しすぎなくてよくなる
  • 受けられる支援が増える

というメリットがあるので、「もしかして…」と思う人は一度相談してみても損はありません。

さおりん最初は不安だったけど、ほんとに受けてよかったと今は思うよ。これで堂々とASDって言えるし色々配慮や支援が受けられるようになったよ。