発達検査にいってきた!さおりんのリアル体験記
日曜日。さおりんはベッドでゴロゴロしながら、この前の発達検査のことを思い出していた。そのとき、チャッピーが話しかけてきた。
幼少期のエピソードと気づきのはじまり
チャッピーねぇさおりん。ちっちゃいときのやらかし話、聞きたいっぴ!
さおりんやらかし話?そうだね、わたし、子どものころから癇癪持ちで、遅刻とか物忘れとか多くて…よく先生に怒られてたなあ。
チャッピーおっと…ちっちゃい頃のさおりん、まさかの“やらかしマスター”だったっぴ?
さおりんそうそう。でも当時は“発達障害”って言葉自体があんまり一般的じゃなくてね。誰にも言われたことなかったし、大人になってASDかもって気づいても、自信が持てなかったんだよね。
チャッピーそっかぁ…自分で気づいてても、確信持てないってつらいっぴ。
診断を受ける決心をした話
さおりん検査受けたい気持ちはずっとあったんだけど、“もし診断されなかったらどうしよう”って怖さが強すぎて。引きこもりなのもあって、行く勇気が出なかったのよ。
チャッピー行くだけでドキドキしちゃうやつだっぴね。
さおりんうん。でも今の訪問診療の先生が、発達検査のクリニックを紹介してくれて。紹介状まで書いてくれたから、やっと行けたんだ。
チャッピーおぉ〜っ!一歩前進だっぴ!!
クリニック初回訪問レポ
目的地までは少し遠い。電車が苦手なさおりんは、迷った末にウーバータクシーを予約して向かった。
さおりんもうね、タクシーの中で心臓バクバクだった
チャッピー頑張ったんだっぴ〜!ぼく羽ばたいて応援したいくらいだっぴ!
さおりん実はタクシーも苦手だったり…。1対1ってのが緊張する…あと車酔いも
チャッピー1対1の空間、分かるっぴ…ぼくも運転手さんに話しかけられたら即フリーズするっぴ。
発達検査の流れと3回の通院ステップ
さおりんクリニックは全部で3回行ったよ。
1回目は心理士さんの面談と、ちょっと先生とお話し。
2回目はWAIS検査。2時間の長丁場。
3回目で結果と診断をもらったよ。
チャッピー2時間…!そんなに長いのに、さおりんよく集中できたっぴ!
さおりんまぁ、途中で集中切れたけど、休憩もあったしなんとかね。
心理士さんも先生もすごく優しくて、ちょっと楽しかったくらい。
WAIS結果と得意・苦手の凸凹
チャッピーねね、結果教えてほしいっぴ!
さおりんえーと…
言語理解:91
知覚推理:113
ワーキングメモリ:77
処理速度:81
だよ。
チャッピーおぉ〜!知覚推理が高いっぴ!でも……ワーキングメモリと処理速度は低めだっぴ?
さおりんうん💦 緊張してたせいもあって、いつもよりさらに低めかも…。
グラフ見るとかなり凸凹してるんだ。
先生曰く、“この差がしんどさにつながる”んだって。
チャッピーはうんうんと真剣に頷く。
診断結果と気持ちの変化
さおりん先生や心理士さんにいろいろ話して、わたしのこれまでの困りごとも全部伝えて…で、ASDの診断をもらえたの。
チャッピーおおお、よかったっぴ!!!
さおりん帰りのタクシーでね、ほっとしたのと嬉しいのとでニヤニヤが止まらなかった。スマホに映る自分の顔が完全に不審者だったよ😅

チャッピーそりゃニヤニヤしちゃうっぴ!運転手さんも絶対“幸せオーラ出てる人”って思ったはずだっぴ!
診断が欲しかった理由
さおりんわたしにとってASDの診断って、本当に重要だったんだよね。
今一人暮らしで在宅ワークだけど、ASD由来の人間関係の難しさや、うつ病の疲れやすさで長時間働けなくて。
だから障害年金を申請したかったんだよね。
チャッピー診断がないとハードル上がっちゃうやつだっぴね。
さおりんうん。だから、もらえて本当にほっとしたよ。
今は社労士さんにお願いして手続きしてもらってるところ。
今後の生活・治療方針
チャッピーこれからは主治医さんと相談して、さおりんに合う治療とか薬を探していくんだっぴ?
さおりんそうそう、イライラしやすいところや聴覚過敏を少しずつ整えていきたいの。
薬のことは、また今度話すね。
チャッピー聞きたいっぴ!絶対教えてほしいっぴ〜!
ASD診断の流れと結果の活かし方
さおりんここからは真面目に解説していくよ。
診断までの具体的な流れ
一般的には、以下のようなステップで進みます。
| 内容 | 詳細 |
|---|---|
| 1. 問診・ヒアリング | 心理士や医師が、これまでの生活歴・困りごと・幼少期の様子などを詳しく聞き取ります。 ※幼少期の情報は特に重要。 |
| 2. 心理検査(WAISなど) | 知能検査を使い、能力の“凸凹(得意と苦手)”を可視化します。 発達障害自体はWAISだけでは診断できませんが、補助的な情報になります。 |
| 3. 行動観察・診察 | 医師が実際の話し方・反応・コミュニケーションの特徴などを確認します。 |
| 4. 総合判断(診断) | 問診+心理検査+行動観察を組み合わせ、総合的に診断します。 問診では、日常生活でどれだけ困りごとが生じているかが特に重視されます。 |

WAISの得点を見るときのポイント
WAISは「IQを出す検査」と思われがちですが、実際に大事なのは “個人内のバランス” です。
以下は、さおりんのIQスコアの例です。
IQスコアの横棒グラフ(さおりんの場合)
このように得意分野(知覚推理)と苦手分野(ワーキングメモリ・処理速度)に差が大きい場合、日常生活のしんどさにつながりやすいとされています。
| 内容 | 特徴 |
|---|---|
| 言語理解が低い | 抽象的な説明や口頭の指示の理解に時間がかかる |
| 知覚推理が高い | 物の構造理解・パターン把握・直感的な問題解決が得意 |
| ワーキングメモリが弱い | 指示を覚えられない・マルチタスクが苦手 |
| 処理速度が遅い | 作業が遅い・人よりワンテンポ遅れる |
つまり、「能力が低い」ではなく「偏りが大きい」ことが生きづらさの原因なんです。
ASDの診断があると何が変わる?
①自分の困りごとの“理由”が言語化される
「甘えじゃなかったんだ」と理解できることで、自己否定が減ったり、対策を立てやすくなります。
②支援制度や社会資源につながりやすくなる
- 障害者手帳
- 自立支援医療(精神科の通院費が軽減)
- 障害年金
- 就労支援(在宅ワークの支援もあり)
こうした制度は診断がないと利用しにくいため、診断は大きな武器になります。
③主治医と具体的な治療方針を立てやすい
ASDに伴う
- 感覚過敏
- 情緒不安定(キレやすさ)
- うつ病・不安
などへの薬物療法やカウンセリング方針が明確に。
「検査が怖い・行けない」という人へ
実は、ASDや発達特性がある人の多くが
「もし違ったらどうしよう」「行くまでがしんどい」
という悩みを抱えています。
それでも、
- 訪問診療 → 紹介状
- 家族の付き添い
- タクシー利用
- 予約の時間を工夫する
など、“行きやすくする工夫”をすれば一歩踏み出しやすくなります。
診断は「スタート地点」であって、ゴールではありません。
まとめ:診断は人生の再スタートになる
ASDとわかることは、「自分を責める材料」ではなく「生きやすくするための情報」です。
診断によって
- 自分の特性が理解できる
- 無理しすぎなくてよくなる
- 受けられる支援が増える
というメリットがあるので、「もしかして…」と思う人は一度相談してみても損はありません。
さおりん最初は不安だったけど、ほんとに受けてよかったと今は思うよ。これで堂々とASDって言えるし色々配慮や支援が受けられるようになったよ。

