引きこもりのきっかけ|学生時代の孤立と不登校
わたしの“ひきこもり”は、ある日突然始まったわけじゃない。
小さな違和感や、誤魔化しの笑顔や、誰にも言えなかった痛みが、少しずつ積み重なって形になった――そんな気がする。
チャッピー
さおりん、今日はどんな話してくれるんだっぴ?
なんかちょっとドキドキしてるっぴ。
さおりん
学生時代のこと、話してみようかなって思って。
わたしがどうして引きこもりになったのか、その“はじまり”みたいなところ。
チャッピー
おおっ……ついに核心に迫るやつだっぴ?
でも、無理しないでいいんだっぴよ?
さおりん
うん、大丈夫。
まずは小学校のころから話していくね。
チャッピー もちろんだっぴ。さおりんの小学校時代、じっくり聞くっぴ。
小学校編|無理して作った笑顔と孤独
人見知りと“作り笑い”のはじまり
さおりん 小学校の頃はね、ちょっと大人しい子で、自分から話しかけるのが苦手だったよ。でも話しかけてもらえれば普通に話せたし、友達もいたよ。
チャッピー そっかそっか。人見知りだけど、仲良くなれば大丈夫ってタイプだっぴね。
さおりん うん。あと遅刻は多かったけど、まあ普通に学校生活は送れてたかな。
チャッピー でもさおりん、小6で転校したんだよね?
さおりん
そう。親の都合でね。
新しい学校は、クラス替えが2年おきだったんだよ。わたしはその間に転校しちゃったから、クラスのグループはもう出来上がってて、入りづらかった。
チャッピー うわぁ、それ絶対きついやつだっぴ……!
転校による孤立と無理した適応
さおりん 嫌われたくないって気持ちが強くて……無理して明るいキャラを作ってた。わたし、本当はそんなタイプじゃないのにね。

チャッピー 自分を作り続けるって、めちゃくちゃ疲れそうだっぴ……。
さおりん ほんと疲れたよ。毎日クマがひどいねって言われるし、食欲もなくなって、ガリガリって言われた。痩せすぎって。
チャッピー それ、完全にキャパオーバーだっぴ!よく頑張ったっぴよ……。
さおりん でも、そんな感じで何とか小学校は卒業したよ。
チャッピー
うん…。さおりん、小学生のときからもう色々抱えてたんだっぴね。
でも話してくれてありがとっぴ!
小学校時代の毎日は、見た目には平凡に見えたかもしれない。
でもわたしの中では、ずっと“演じる自分”と“本当の自分”がせめぎ合っていた。
中学校編|孤立と不登校で心が疲れた日々
本音を出したらうまくいかなかった日々
さおりん 中学時代の事を話すね。
チャッピー わかったっぴ!どんな感じだったんだっぴ?
さおりん …もうね、自分を作るのに疲れちゃって。小学校のころからずっと無理してたから、中学に入って“ちょっとだけホントのわたし”を出してみたんだ。
チャッピー おお…! 自分を出すのは大事だっぴ。でも、それでどうなったんだっぴ?
さおりん
そしたらね、なんか全部うまくいかなくなっていったんだよ。マイナス思考なのもあったし。
笑顔で誤魔化す癖は残ってたから、それが逆に気持ち悪いって言われたりもして。
チャッピー そんなのひどすぎるっぴ。さおりん、悪くないのに…。
孤立と不登校、そして親のプレッシャー
さおりん そのうちだんだん誰とも関わりたくなくなって、学校にも行けなくなった。

チャッピー 無理もないっぴ。それだけしんどかったら、心も閉じちゃうだっぴ。
さおりん
でも親はヒステリー起こして『行け! 行きなさい!』って毎日うるさかった。
そのうち学校の勧めで心療内科に連れていかれて。
救いを求めた心療内科と揺れる家庭
チャッピー …それで心療内科の先生は何て言ったんだっぴ?
さおりん 『無理して行かなくていいよ』って。わたし、すごくホッとしたんだ。
チャッピー それ聞けてよかったっぴ! 心が救われる言葉だっぴ。
さおりん
でもね、母は激怒したよ。『責任とれるんですか?』って先生に怒鳴ってさ。
そのあと、しばらく通院してたけど、“お金がもったいない”って理由で連れて行ってもらえなくなった。
チャッピー そんな理由で…? さおりん、本当にひとりでよく耐えてたんだっぴ。
さおりん
結局、中二の途中からほとんど学校に行かなかった。
卒業式も出なくて、そのまま卒業したよ。
チャッピー つらい中学生活だったんだっぴね。でも、こうして話してくれるの、すごいことだっぴ。
中学での経験は、わたしの心に深く刻まれた。
誰とも関わりたくない気持ちや、自分を作り続けた疲れは、そのまま高校生活に少しずつ影響していった。
高校編|居場所のなさと心の重荷
希望の学校でも見つからなかった居場所
さおりん 最後に高校時代の事を話すね。
チャッピー うんうん、聞きたいっぴ。 希望の学校に行けたって聞いたっぴけど。
さおりん
うん。私立の専門高校に行かせてもらえたんだ。でも、人間関係が全然うまくいかなくて。
だんだん学校に行くのがつらくなっていったよ。
チャッピー また無理して笑ったりしなきゃいけなかった感じだっぴ?
さおりん
そうだね。お昼も毎日ひとりで食べてたし、生理痛もひどくて、うつみたいなのも出てきた。
毎日、足が重かった。

心身の不調と家族との衝突
チャッピー それ、身体も心も悲鳴上げてたんだっぴ…。
さおりん
でも親には相談できなかった。生理痛も、気分の落ち込みも全部言えなくてさ。
我慢するしかなかった。
チャッピー 言えないって、それだけで苦しいっぴよ…。ほんと、さおりんひとりで耐えすぎだっぴ。
さおりん
そのうち不登校気味になっていった。でも親がヒステリーを起こして、
無理やり車で学校に連れていかれた。
チャッピー 無理やり? それ、全然助けになってないっぴ…。
さおりん しかも先生には“送り迎えなんて甘えすぎだ”って注意されたよ。
チャッピー えぇぇ! ちゃんと事情も聞かずに言うなんてひどいっぴ。
理解されない苦しさと出口のない毎日
さおりん
誰も理解してくれる人がいなかった。
笑顔で誤魔化す癖が抜けなくて、そのせいで相手を誤解させてたんだろうなあ。
チャッピー つらさを隠すための笑顔なのに、それで誤解されるなんて…苦しさ倍増だっぴ。
さおりん
反抗期も来て、母とは家で毎日ケンカ。
父は…あまり関わりたくなくて近づかなかった。
兄とは普通だったけど、特別仲が良いわけでもなくて。
チャッピー
家でも学校でも安心できる場所がなかったんだっぴね…。
そんな状況で通うの、本当にきつかったはずだっぴ。
さおりん 単位ギリギリでなんとか卒業したよ。実は少し足りなかったけど、有料の補習授業でどうにか間に合った。
チャッピー 最後まで踏ん張ったんだっぴね…!
さおりん
色々あったけど…学生時代の出来事が、今のわたしのひきこもりの土台になってると思う。
大学はもう、とにかく行きたくなかった。だから就職することにしたんだ。
チャッピー
これまでの積み重ねがあまりにも重かったんだっぴ。
でも、ここまで話してくれたこと自体がすごい一歩だっぴよ、さおりん。
振り返ってみると、学生時代の出来事はどれも小さなことではなかった。
一つひとつの経験が、今のわたしの心のあり方や感じ方に少しずつ影響を与えている気がした。
学生時代の経験から学んだこと・心の土台
チャッピー
さおりん、学生時代だけでも、こんなにいろんなことがあったんだっぴね。
聞いてるぼくまで胸がぎゅっとなるっぴ。
さおりん
うん。振り返ると、なんか全部つながってる気がするよ。
今のわたしの土台っていうか、原因っていうか。
チャッピー
でも、こうやって一緒に整理していくの、大事だっぴ。
さおりん、えらいっぴ。
さおりん
ありがと、チャッピー。
でも、まだ続きがあるんだよ。社会人になってからの話が。
チャッピー
おぉっ、じゃあ次は社会人編だっぴね?
今日はここまでにして、続きは次回じっくり聞かせてほしいっぴ。
さおりん うん。わかった。また今度話すね。
まとめ
小学校から高校までの学生時代を振り返ると、無理に明るく振る舞うことや、孤立感、我慢することが当たり前になっていった過程が見えてきます。
人に合わせ続けることで自分を守ろうとしていた一方で、知らないうちに心は少しずつ疲れていき、学校という場所が安心できる居場所ではなくなっていきました。
不登校や孤独そのものが原因というよりも、「つらさを言えないまま耐え続けたこと」や「自分を後回しにしてきたこと」が、今の自分につながる大きな要因だったように思います。
学生時代の経験は、引きこもりになった理由を理解するための出発点だったのかもしれません。
最後に
あの頃の自分に、今のわたしが声をかけられるとしたら、
「無理に明るくならなくていい」「ちゃんとつらいって思っていい」と伝えたいです。
周りに合わせることや、普通でいようとすることが悪いわけではないけれど、
自分を削ってまで続ける必要はなかったのだと思います。
今もまだ引きこもりの途中にいる立場ですが、
それでも、自分を大切にすることのほうがずっと大事だったと、はっきり言えます。
この振り返りが、同じように苦しかった誰かの心を、少しだけ軽くできたらうれしいです。


