ひきこもりだったわたし、社会に出たらまあまあ大変だった話
家を出ることは、この頃のさおりんにとって、ただ息をしやすくするための選択だった。
けれど社会に出た先には、思っていた以上のしんどさが待っていた。
さおりん
今回は、ひきこもりのわたしが社会に出てみたときの話だよ。
気づけば10年近く、思ってたよりずっと大変だった。
チャッピー タイトルどおり「まあまあ」じゃ済んでない気がするっぴ。
さおりん
うん。
でも、そのときは必死で、あとから振り返ってやっと分かった感じかな。
チャッピー 余裕なんて、なかった頃の話だっぴね。
とにかく家を出たかった
さおりん
高校卒業したら、就職して絶対に家を出ようって決めてたんだ。
とにかく、そのことしか考えてなかった。
チャッピー 覚悟決まってるやつだっぴ。
さおりん
高校のころから、家にいるのがしんどくて。
親ともあまり仲が良くなかったから、落ち着ける場所じゃなかったんだよね。
チャッピー それは、早く出たくなるっぴね。
さおりん
将来のことも、正直あんまり見えてなくて。
大学は頭になかったし、家を出ることが一番の目的だったと思う。
わかって選んだ寮生活
さおりん 就職先には、寮付きの会社を選んだんだ。
チャッピー 家を出る目的には、ぴったりの選択だっぴね。
さおりん
相部屋だけど我慢すれば慣れるかなって思ってた。
でも毎日、人の気配がある生活は想像より重たかった…。
チャッピー 常に人の気配がある生活、なかなかハードだっぴ。
さおりん
休んでるつもりでも、全然回復してなくて。
気づいたら、しんどさばっかり残ってた。
チャッピー それは消耗するっぴ。
さおりん
結局、3か月で辞めちゃった。
後悔っていうより、限界だった感じ。
一人暮らしと、いろんな仕事
さおりん
辞めてから、マンションを借りたよ。
一人になれたのは、正直ほっとしたんだ。
チャッピー まずはひと安心だっぴ。
さおりん
仕事は派遣とかバイトとか。
明るくなりたくて、コンビニとかの接客業に挑戦してみたよ。
チャッピー その一歩、ちゃんと前向きだっぴ。

明るくなろうとして、うまくいかなかった
さおりん
でも、うつが出てきちゃって。
動きも遅くなってたみたい。
チャッピー どうにもならない時期、あるっぴ。
さおりん
遅いって言われるたび、ちょっとずつ削られてた。
最後はコンビニもクビになっちゃった。
チャッピー それはさすがにきついっぴ…。
さおりん
クビになってから、ショックで何もできなくて。
何日かぼーっとしてた。
わりと続いた場所だったから
さおりん
そのコンビニ、意外と長く続いてたんだよね。
だから終わったとき、思ったよりきた。
チャッピー 続いた場所ほどダメージ大だっぴ。
さおりん もう働けないかもって思った。
チャッピー
でもそれ、疲れ切ってただけっぴ。
一回止まっただけだっぴよ。
そのあと、二年間ほぼ引きこもりになった話
一人暮らしニート、はじまる
さおりん
それがね、二年くらい一人暮らしニート生活をしちゃった。
親からもらったお金を、少しずつ使って。
チャッピー 生活はできてるけど、心は止まってるやつだっぴ…。
さおりん
買い物以外、ほとんど外に出ないでさ。
気づいたら、ほぼ引きこもり状態だったね。
家にいるのに、落ち着かない
さおりん それと住んでたマンションがさ、あとから欠陥ってわかってね。
チャッピー えっ、追い打ち来るっぴ?
さおりん
毎日、蛇口をひねる音やら足音やら響きまくるの。
時間も決まってなくて、地味にしんどかった。
チャッピー ランダム騒音は精神削るっぴ…。
さおりん
家にいるのに、全然休めてる感じがしなかった。
このままじゃ、ノイローゼになりそうだなって思った。
ほぼ寝たきりの日々
さおりん
だんだん、起きてるのもしんどくなって。
ベッドにいる時間がほとんどになった。
チャッピー 体力ゲージ、急降下だっぴ。
さおりん
動かない生活が続いて、体力が一気に落ちちゃった。
少し動くだけで、すぐ疲れるんだよね。
チャッピー 心も体も、同時に弱ってた時期だっぴね。
さおりん 今思うと、あの頃は生きてるだけで精一杯だったなあ。
チャッピー
それでもちゃんと、生き延びたっぴ。
そこは胸張っていいとこだっぴよ。
このままだとまずいと思って、もう一度動いた話
貯金が減ってきて、あせり出す
さおりん
二年くらいたった頃、このままだと貯金が尽きるなって思って。
さすがに、少しあせった。
チャッピー 現実がじわっと迫ってくるやつだっぴ。
さおりん
それで、引っ越すことにした。
環境を変えないと、たぶん何も変わらない気がして。
防音重視で選んだはずの部屋
さおりん
今度は防音重視。
ちょっと高めのマンションを選んだよ。
チャッピー ここはちゃんと対策したっぴね。
さおりん
……と思ってたんだけど。
でも、またハズレだった。
チャッピー まさかの二連続っぴ!?
さおりん
片方の壁がコンクリじゃなくて、音が結構響くんだよね。
前よりはましだったけど、それでも気になる…。
チャッピー 比較対象が「前より」なのが切ないっぴ。
我慢するしかなかった理由
さおりん
わたし、聴覚過敏でね。
音が気になると、ずっと頭から離れないんだよね。
チャッピー それは日常が戦場だっぴ…。
さおりん
でも引っ越しで、ほぼお金使い切っちゃって。
また動く余裕はなかったのよ。
チャッピー 選択肢が「我慢」しかないやつだっぴ。
さおりん
だから、我慢して住むことにした。
正直、しんどかったけど。
接客をやめて、別の仕事へ
さおりん 仕事は、倉庫系のものを探したよ。
チャッピー 方向転換だっぴね。
さおりん
接客業は、もう向いてないってわかったから。
やっても、明るくなれる感じがしなかったし。
チャッピー それ、ちゃんとした自己分析だっぴ。
さおりん
今度は、人と話さない仕事を選んだんだ。
少なくとも、それなら消耗は少ないと思ったからね。
チャッピー 無理に変わろうとしない選択、悪くないっぴ。
倉庫の仕事でも、うまくいかないことはあった
理由のわからない契約終了
さおりん
倉庫系の派遣、わりと長く続いたよ。
少なくとも、続いてはいた。
チャッピー その言い方、ちょっと嫌な予感するっぴ。
さおりん
ある日突然、契約終了って言われた。
でも、理由は特に説明されなくて。
チャッピー それ、一番モヤっとするやつだっぴ。
さおりん
納得はできなかったけど、どうしようもないし‥。
そういうものだって、飲み込むしかなかった。
次も倉庫、でも体がついてこない
さおりん
次も、また倉庫系の仕事を探した。
他に選択肢が思いつかなかったからね。
チャッピー 現実的な判断だっぴね。
さおりん
でも、重いものが多くて。
腰を痛めちゃったんだよね。
チャッピー あ、それは赤信号だっぴ。
さおりん
その頃、うつも再発してたと思う。
体も気持ちも、どっちも余裕がなかったよ。

無理だと言ったら、終わった
さおりん 重い作業は難しいって、正直に言ってみた。
チャッピー 勇気いるやつだっぴ。
さおりん
そしたら、もう来なくていいって言われた。
実質、クビだよね。
チャッピー うわあ……即終了パターンだっぴ。
さおりん
またかー、って思った。
自分が悪いのか、環境が悪いのか、わからなくなってたよ。
チャッピー
でも少なくとも、無理を続けなくてよかったっぴ。
体壊したら、取り返しつかないっぴから。
仕事や環境を変えながらも、さおりんの心と体は少しずつ疲れていった。
何が悪かったのか、その答えを探すうちに、気づけば10年近くが過ぎていた。
さおりん
で、今度は在宅ワークを始めるんだけど、今日は一旦ここで休憩。
次回は「在宅ワーク編」でお話するね。
チャッピー わかったっぴ。在宅ワークの話も、ちゃんと聞くっぴ~。
まとめ
家を出たい一心で始めた社会生活は、思っていたよりずっと大変でした。
寮生活も、接客の仕事も、倉庫の仕事も、それぞれ理由があって選んだけれど、心や体との相性はなかなかうまくいかなかったのです。
環境を変えても、仕事を変えても、問題がすぐに解決するわけではなく、むしろ新しいしんどさにぶつかることも多かったです。
それでも、その時その時で「これは無理かもしれない」「ここは合わない」と気づき、立ち止まったり方向を変えたりしながら、なんとか生活を続けてきました。
うまくいかなかった経験が続いたこの時期は、あとから振り返ると、自分にとって何が負担で、何が限界なのかを知っていく時間だったように思います。
最後に
ここまでの話は、うまくいかなかったことの連続だったかもしれません。
続かなかった仕事や、選び直すたびに増えていく疲れを、当時のわたしは「自分の弱さ」だと思っていました。
でも今振り返ると、それは逃げでも失敗でもなく、自分にとって無理なものを、少しずつ切り分けていく過程だったように感じています。
遠回りでも、止まっている時間が長くても、その時その時でできる選択を重ねてきたこと自体は、消えるものではありません。
この記事が、同じように立ち止まっている誰かにとって、少しだけ肩の力が抜けるきっかけになればうれしいです。
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