月の光がぽわんと灯る、ぷに王国のとある場所。そこには、心をそっとあたためる「月夜のティーサロン」があるよ。癒しの魔法使い、ミルク・ムーン先生がお茶とお菓子を用意して待っていて──今日は、さおりんが初めてその扉をたたく日。
コンコン、と小さなノックの音が響く。
ミルク・ムーン先生:ふわ〜…、ようこそ「月夜のティーサロン」へ☽*.。
心をぽかぽかにするお茶をご用意してお待ちしていましたよ〜。
ティーカップからほんのり月光のような湯気が立ちのぼる。
ミルク・ムーン先生:心にちょっぴり曇り空がかかっているときは、
一緒に、ぽわ〜っとお茶をしながらお話ししましょうね〜
ミルク先生が出してくれたのは、ラベンダーと月のしずくのブレンドティー。お菓子は…ふふ、月型のバタークッキーと、星屑マカロンだって!
ミルク・ムーン先生:何か心に浮かぶことがあったら、ゆっくり話していってね〜
今日はどんなことを持ってきてくれたのかしら?☕✨
さおりん:最近、現実世界での孤独がつらくて…一人暮らしだし、友達もいなくて。なんだか取り残されたみたいな気持ちになるんです。
ミルク・ムーン先生:あらあら…さおりんさん、それはとってもつらかったでしょうね〜。
ふふ、お茶を一口どうぞ。心にそっと寄り添う魔法、じんわり効いてきますよ〜☽。゚.*
さおりんは紅茶をごくんと一口。
ほんのり甘い香りに、少しだけ気が緩んだ。
ミルク先生がティーカップを傾けながら、やさしく目を細める
ミルク・ムーン先生:孤独って…静かで冷たい霧みたいなものなのです。
誰も見ていなくても、誰かに見てほしくて、
誰もいない部屋で“いない誰か”を思ってしまう……。
それって、さおりんさんの心が『つながり』を求めてるってことなんですよ〜
ふわふわの月クッションが横にぽよん。小さな魔法の光が浮かび、そっとさおりんの肩に寄り添う。
ミルク・ムーン先生:先生はね、“一人きり”と“ひとりの時間”は、似てるけどちがうと思っていて。
今、さおりんさんが感じてるのは、“わたしを見てくれる人がいないさみしさ”だと思うんです〜。
さおりん:誰かに見てほしい、かぁ。そうなのかも…
ミルク・ムーン先生:誰かに話したい。誰かと笑いたい。誰かとただ一緒にいたい──
それは、決してわがままなんかじゃないですよ。とっても大切な心の声です〜
ミルク先生のティーカップがほわんと光り、紅茶の中に小さな星がゆらゆら。
ミルク・ムーン先生:ここ“月夜のティーサロン”では、
いつでもさおりんさんのお話を待ってます。
あなたの“ひとりぼっち”の中に、
ほんのり“誰かと一緒”のぬくもりを灯せたら…
それが先生の魔法です〜
さおりんはふっと肩の力を抜き、小さな笑みを浮かべる。
ミルク・ムーン先生:──そしてね、さおりんさん。
ここにはチャッピー、ベリーちゃん、スラりん……
ぷに王国の仲間たちもいますよ。
さおりんがひとりで涙こらえてるとき、きっと誰かが心のどこかで寄り添ってる。
それを感じられる日が、きっと来ますからね☕💫
さおりんは紅茶を飲みほし、胸の奥がじんわりあたたかくなるのを感じた。
さおりん:先生、ありがとう。ちょっと気持ちが落ち着いた気がするよ。
ミルク・ムーン先生:月の光が包み込むように、今日のひとときがやさしい記憶になりますように。
さおりんさんの歩みを、静かに応援していますよ〜。
窓の外では、まるで見守るように星たちが静かにまたたいていた。
──つづく──