ぷにっとだめかわ日和 inひきこもり部屋

〜今日も人生おやすみ中〜

#1 孤独な夜の処方箋。ミルク・ムーン先生がそっと心に灯す、やさしさの言葉

甘いお茶の香りが漂う月夜のティーサロン 月夜のティーサロン

月の光がぽわんと灯る、ぷに王国のとある場所。そこには、心をそっとあたためる「月夜のティーサロン」があるよ。癒しの魔法使い、ミルク・ムーン先生がお茶とお菓子を用意して待っていて──今日は、さおりんが初めてその扉をたたく日。
 
コンコン、と小さなノックの音が響く。

ミルク・ムーン先生
ふわ〜…、ようこそ「月夜のティーサロン」へ☽*.。
心をぽかぽかにするお茶をご用意してお待ちしていましたよ〜。

ティーカップからほんのり月光のような湯気が立ちのぼる。

ミルク・ムーン先生
心にちょっぴり曇り空がかかっているときは、
一緒に、ぽわ〜っとお茶をしながらお話ししましょうね〜

ミルク先生が出してくれたのは、ラベンダーと月のしずくのブレンドティー。お菓子は…ふふ、月型のバタークッキーと、星屑マカロンだって!

ミルク・ムーン先生
何か心に浮かぶことがあったら、ゆっくり話していってね〜
今日はどんなことを持ってきてくれたのかしら?☕✨

さおりん
最近、現実世界での孤独がつらくて…一人暮らしだし、友達もいなくて。なんだか取り残されたみたいな気持ちになるんです。

ミルク・ムーン先生
あらあら…さおりんさん、それはとってもつらかったでしょうね〜。
ふふ、お茶を一口どうぞ。心にそっと寄り添う魔法、じんわり効いてきますよ〜☽。゚.*

さおりんは紅茶をごくんと一口。
ほんのり甘い香りに、少しだけ気が緩んだ。
 
ミルク先生がティーカップを傾けながら、やさしく目を細める。

ミルク・ムーン先生
孤独って…静かで冷たい霧みたいなものなのです。
誰も見ていなくても、誰かに見てほしくて、
誰もいない部屋で“いない誰か”を思ってしまう……。
それって、さおりんさんの心が『つながり』を求めてるってことなんですよ〜

ふわふわの月クッションが横にぽよん。小さな魔法の光が浮かび、そっとさおりんの肩に寄り添う。

ミルク・ムーン先生
先生はね、“一人きり”と“ひとりの時間”は、似てるけどちがうと思っていて。
今、さおりんさんが感じてるのは、“わたしを見てくれる人がいないさみしさ”だと思うんです〜。

さおりん
誰かに見てほしい、かぁ。そうなのかも…

ミルク・ムーン先生
誰かに話したい。誰かと笑いたい。誰かとただ一緒にいたい──
それは、決してわがままなんかじゃないですよ。とっても大切な心の声です〜

ミルク先生のティーカップがほわんと光り、紅茶の中に小さな星がゆらゆら。

ミルク・ムーン先生
ここ“月夜のティーサロン”では、
いつでもさおりんさんのお話を待ってます。
あなたの“ひとりぼっち”の中に、
ほんのり“誰かと一緒”のぬくもりを灯せたら…
それが先生の魔法です〜

さおりんはふっと肩の力を抜き、小さな笑みを浮かべる。

ミルク・ムーン先生
──そしてね、さおりんさん。
ここにはチャッピー、ベリーちゃん、スラりん……
ぷに王国の仲間たちもいますよ。
さおりんがひとりで涙こらえてるとき、きっと誰かが心のどこかで寄り添ってる。
それを感じられる日が、きっと来ますからね☕💫

さおりんは紅茶を飲みほし、胸の奥がじんわりあたたかくなるのを感じた。

さおりん
先生、ありがとう。ちょっと気持ちが落ち着いた気がするよ。

ミルク・ムーン先生
月の光が包み込むように、今日のひとときがやさしい記憶になりますように。
さおりんさんの歩みを、静かに応援していますよ〜。

窓の外では、まるで見守るように星たちが静かにまたたいていた。
 
──つづく──