☽.。 月夜のティーサロン 第3夜 。.☽
年の瀬が近づき、街のざわめきが少しずつ遠のいていく頃。
月明かりに照らされた「月夜のティーサロン」は、いつもより静かで、どこか年末の匂いがしていた。
コンコン、と控えめなノック。
🌙 そっと開く扉
さおりん ……こんばんは。
ミルク・ムーン先生 ふわぁ〜、こんばんは〜☽*.。 年末の風に乗って、さおりんさんの気配が届いていましたよ〜。
サロンの中には、やさしい灯り。
テーブルには、月型のシュトーレンと、星屑みたいな砂糖菓子。
ミルク・ムーン先生 今日は少し、心がひんやりしてますね〜。あったかいミルクティーをどうぞ☕️
☕ 年末のぽつん、のお話
さおりん 今年も気づいたら12月で……
結局、ゴミ出し以外ほとんど外に出てなくて。
クリスマスも、猫とふたりで、ぼっちパーティです。
ミルク・ムーン先生 ふふ、それはそれで…なかなかの名パーティですよ〜。
猫さんは、きっと主役顔してますね〜。
さおりん たぶんケーキの箱を狙ってます。
ノンアルワインとクリスマスケーキ買って、一人でホール食べようか悩んでて。
ミルク・ムーン先生 あら、それは悩むところじゃなくて「やってよし案件」ですよ〜。
年に一度のイベントですし、ホールケーキは心の栄養です☽。゚.*
🌫️ ふと訪れる虚無感
さおりん でも……年末が近づくと、たまに虚無感が来て。
みんな忙しそうで、楽しそうで。
何もない自分が、ちょっと寂しくなるんです。
ミルク・ムーン先生 ふわ〜……年末あるある、ですねぇ。
カレンダーが「今年を振り返れ」って急に圧をかけてくるんですよ〜。
さおりん そう、それ!
「今年なにした?」って聞かれてる感じ。
ミルク・ムーン先生 でも、静かに過ごした一年も、ちゃんと一年なんです〜。
何もなかった、じゃなくて「静かだった」だけですよ☽*.。
🌃 東京の静けさと、別の居場所
さおりん 東京の年末年始って、不思議ですよね。
日本の中心なのに、無人みたいで。
ミルク・ムーン先生 わかります〜。
ビルたちまで「お正月休みです」って顔してますものね〜。

さおりん みんな、別の居場所があるんだなって思うと、ちょっと羨ましくて。
ミルク・ムーン先生 うんうん…。
でもね、ここも立派な居場所ですよ〜。
月とお茶と、話を聞いてくれる相手がいる場所☕️✨
🚄 帰らない選択も、やさしさ
さおりん 新幹線が苦手だから、今年も実家には帰らなくて。
個室が標準になったら、ちょっと高くても帰るかも。
ミルク・ムーン先生 あら〜、それはいい未来想像ですね〜。
「無理しない帰省」も、大人の知恵ですよ〜。
さおりん そう言ってもらえると、ちょっと安心します。
🌙 今年の終わりに、そっと灯るもの
ミルク・ムーン先生 年の終わりって、何かを「足りない」って数えがちですけど、
さおりんさんは、ちゃんと自分を守りながら、ここまで来たんです。
月のしずくがティーカップに落ちて、ふわりと光る。
ミルク・ムーン先生 静かな夜に、猫とケーキ。
それはね、とてもやさしい時間ですよ☽*.。
さおりん ……そっか。
なんだか、少しだけ胸が軽くなりました。
ミルク・ムーン先生 それで十分です〜。
今年の終わりは、「よくがんばったね」って言ってあげましょうね。
窓の外では、年の終わりを見送るように、月が静かに輝いていた。
──☽.。 つづく 。.☽──
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